祭りとかイベントとかに出てくる「ミス○○」という人たち。ああいう人たちってどんな人がなるんでしょうかとスタッフが聞いてきた。彼女は東京生まれの東京育ちで、「ミス○○」と言えば大学のミスキャンパスか美人大会のミスユニバースとかしか実感が無いらしい。そういえば東京に住んでいてそのようなミスなんとかという人たちが意外にいないことに気づいた。
十数年前となるが、僕の中学時代の知り合いが地元自治体のミスに応募した。自分は故郷を出てしまっていたので、出たという話だけ聞いたのだが、そういうのは美人でなくても出られるのかと、言ったような記憶がある。遠くにいたからあまり実感が無かったのだが、親、特に父は僕よりも彼女のことを知っていて(何かのチームで指導していた)、恥ずかしいからやめろ、○○さん(彼女の両親)は止めないのか、と、場外で怒っていた。
狭いコミュニティである。近所でも、何そんなバカなことやってんだ、恥をかくようなことを自分からするなと評判となった。あんなイモ娘が通る訳がない、ウチの市にだってもう少し綺麗どころはいるだろうと言いたい放題だったらしい(勿論陰口ではなく、心配して言っている訳だが)。とは言うものの、みんなが呆れている間に選考が進み、あれよあれよという間に、大方の「心配」を裏切ってトップを取って「ミス○○」に選ばれてしまった。まわりの大人たちは開いた口がふさがらなかった。
その時の写真が市の広報にのったので母がわざわざ送ってきたのを見てびっくり。中学時代とは別の姿がそこにあった。化粧で女性はこれほどにも変わるものかと、唖然としたものだった(後日、本人が語ったところでは、元が良いのを僕らが気づかなかったらしい)。
それから一年ほどは、市のお祭りやら地元の売り込みやらであちこちで笑顔をふりまいて活動していたようだ。
今ではいい母親である。